第二期沖縄市中心市街地活性化基本計画
第二期沖縄市中心市街地活性化基本計画:テーマ・方針・目標・指標
活性化のテーマ | |||
『住みたい・訪れたい魅力あふれるコザのまち』 ~来街者・居住者が集う持続可能な交流街へ~ | |||
基本方針1 | 基本方針2 | ||
コザ文化の魅力を活かした にぎわいづくり | 住む人目線で良好な 生活ができるまちづくり | ||
目標1 | 目標2 | ||
まちなか交流の促進による にぎわいの創造 | 中心市街地全体としての 付加価値の向上による生活環境の改善 | ||
指標1 | 指標2 | 指標3 | 指標4 |
歩行者通行量 (休日) | 観光関連施設の 入込客数(人 / 年) | 都市福利施設の 年間利用者数(人 / 年) | 居住人口の 増減率(%) |
地域の魅力の再生を通じて愛着を取り戻すとともに、都市経営の視点やまちの顔の再生等、将来に渡って持続可能な中心市街地を維持させていくためには、これまで以上に、住みたいと思える環境づくりを行うことが必要である。また、来街者が魅力を感じて訪れたくなる中心市街地となるためには、コザの歴史的、 文化的資源等の既存ストックを活かし 、商業・観光・スポーツ・雇用・教育等の更なる複合的な交流街への機能転換の促進が必要である。
引用:沖縄市中心市街地活性化基本計画より
第二期沖縄市中心市街地活性化基本計画 事業一覧
No | 事業名 | 事業概要 |
---|---|---|
01 | 安慶田地区土地区画整理事業 | 土地区画整理事業による幹線道路や生活道路等の整備 |
02 | 中の町地区土地区画整理事業 | 土地区画整理事業による基盤整備に向けた調査と 本地区にふさしいまちづくりの推進に向けた建築物整備方針の検討 |
03 | 山里第一地区第一種市街地再開発事業 | まちなか居住等の推進のための第1 種市街地再開発事業区域面積約1.3ha延床面積約24000㎡ |
04 | 音の回廊事業(こどもの国北側線、中央公園線他) | 地方道路整備事業(こどもの国北側線、中央公園線他) |
05 | 音の回廊事業(グランド通り線、中の町1号線他) | 地方道路整備事業(グランド通り線 、 中の町 1 号線他) |
06 | 安慶田地区地域活性化事業 | 土地区画整理事業と関連したまちづくり計画に基づく、ワークショップ開催等による調査検討 |
07 | 中の町地区地域活性化事業 | 土地区画整理事業と関連したまちづくり計画に基づく、シンポジウム開催等による調査検討 |
08 | 地域資源活用事業 | 地域の歴史文化や既存ストック等の活用促進に向けシンポジウムやワークショップ等を開催 |
09 | 都市公園事業(こどもの国公園) | 市民の防災機能及び地域の核施設としての都市公園整備 |
10 | 市民の防災機能及び地域の核施設としての都市公園整備 | 山里再開発事業と連携した道路整備事業 |
11 | 安慶田地区土地区画整理事業(道路) | 土地区画整理事業による幹線道路や生活道路等の整備 |
12 | 中の町地区土地区画整理事業(道路) | 本地区にふさわしいまちづくりの推進に向けた道路整備方針の検討 |
13 | 公園整備事業(長寿命化) | コザ運動公園内の遊具改築工事 |
14 | (仮称)3・4・沖3号線センター中央通り線相互通行化事業 | センター中央通り線及び胡屋 8号線における地方道路整備事業 |
15 | (仮)国道330号沿線土地利用計画策定業務事業 | 交通ネットワーク基盤の整備拡充 |
16 | 沖縄市スポーツデイイベント | コザ運動公園にて実施する子どもから大人まで参加が可能なスポーツイベント |
17 | (仮称)雇用促進施設等整備事業 | 複合商業施設の改修に伴う雇用促進機能の強化及び入居企業の募集等 |
18 | 沖縄こどもの国整備事業 | 計画的かつ戦略的に整備するための整備計画策定及施設整備 |
19 | 就労等支援事業 | 若年者・子育て世代・高齢者等の就労活動支援及び就労者に対する子育て支援施設 |
20 | 市民会館改修事業 | 市民会館設備等改修 |
21 | 放課後児童クラブ整備事業 | 小学校内又は小学校周辺に公設放課後児童クラブを設置運営 |
22 | 創業・起業総合支援事業 | 中心市街地内の空き店舗を活用し、創業・起業支援窓口の設置やICT人材育成事業を実施 |
23 | 市民小劇場あしびなー改修事業 | 老朽化した設備の改修及び老朽化備品の買い替え等 |
24 | ファミリーサポートセンター運営事業 | 中心市街地の空き店舗を活用した幼児預かり事業等の育児援助活動の支援 |
25 | (仮称)多目的広場整備事業 | コザ運動公園内における屋根付き多目的広場の整備 |
26 | 図書館建設推進事業 | 新図書館の改修工事・資料購入・図書システム等導入 |
27 | 沖縄こどもの国イベント事業 | 沖縄こども未来ゾーンを拠点としたこどものまち推進事業 |
28 | 児童館整備事業(コザ中学校区) | 児童館整備に係る調査及び用地取得事業 |
29 | 男女共同参画センター(男女共同参画講座) | 男女共同参画社会の実現に向けた講座運営事業 |
30 | ゆんたくまちや運営事業 | 高齢者を中心とした地域交流や社会参加の為のスペース「ゆんたくまちや」の運営 |
31 | (仮称)情報通信関連施設整備事業 | 中心市街地内に立地する情報通信関連施設の将来的な整備計画等の策定 |
32 | 安慶田市営住宅建替事業 | 市施工の公営住宅建替事業 |
33 | 中心市街地住宅整備促進事業 | 中心市街地内にある古い建物を除去し住宅を整備する際の建物除去費用の一部補助 |
34 | 商店街交流促進事業 | 商店街等が実施する空き店舗活用事業に対する支援 |
35 | 商店街再生チャレンジショップ事業 | 商店街への新規出店に係る改修費用の支援 |
36 | 商店街賑わい創出事業 | 商店街における地域イベントの開催等 |
37 | 沖縄全島エイサーまつり | 伝統芸能エイサーを主体とした地域イベントの開催 |
38 | ピースフルラブ・ロックフェスティバル | 音楽をテーマにした 地域イベントの開催 |
39 | 沖縄国際カーニバル | 国際文化交流をテーマにした地域イベントの開催 |
40 | 沖縄市戦後文化資料等展示事業 | 資料展示、歴史・文化講座(講演会)、研究叢書の発刊等 |
41 | プロムナードコンサート事業 | 沖縄市の地域資源である音楽を活かした賑わい創出事業 |
42 | 中心商店街駐車場利用促進事業 | 中心商店街における駐車場利用促進のために一定時間利用券を配付する事業 |
43 | 沖縄市中心市街地産業集積支援事業 | 中心市街地への産業集積を図るため開業に要する設備等に対し補助 |
44 | 沖縄市中心市街地循環バス事業 | ミュージックタウンとこどもの国、コザ運動公園を含む中心市街地内の回遊性を高めるための循環バス事業 |
45 | 中心市街地市民活動交流推進事業 | コミュニティ再生のための交流広場の設置 |
46 | コザAランチ選手権実行委員会 | コザAランチ選手権イベントへの支援事業 |
47 | ICT活用情報発信事業 | ホームページやメディア配信による情報発信及びWi Fiを活用した来街者の利便性向上事業 |
48 | IT人材育成事業 | IT社会に対応する人材育成事業 |
49 | 商店街活性化支援事業 | 商店街活性化支援員の導入や効果的な戦略事業の展開・実施に対する調査支援 |
50 | バスケットボールおきなわカップ | 沖縄市営体育館にて開催される高校生によるバスケット大会 |
51 | 越来城下町まつり | 越来城水辺公園を活用した地域交流のためのイベント開催 |
52 | コザ工芸館(ふんどぅ)事業 | 中心市街地の空き店舗を活用した工芸館の運営 |
53 | 沖縄市観光物産センター事業 | 中心市街地内の空き店舗を活用した観光物産センターの運営 |
54 | 商店街店舗改修工事支援事業 | 新規出店や既存店舗の店子及び家主に対する店舗の改装等に係る費用 の支援 |
55 | 沖縄市循環バス事業 | ミュージックタウンや沖縄こどもの国、コザ運動公園など、中心市街地内の主要な公共施設や中心市街地周辺の公共交通空白地域等を循環するバス事業 |
56 | 胡屋地区リノベーション事業~外国人誘客施設整備事業~ | 空き店舗を活用した外国人観光客誘客のための宿泊施設や地域産品展示販売所等の設置運営 |
57 | 音楽によるまちづくり事業 | 音楽を活用した「賑わい創出」「人材育成」「産業支援」を実施 |
58 | 音のページェント事業 | 沖縄市の地域資源である音楽を活かしたまちづくり事業 |
59 | エイサーのまち推進事業 | 伝統芸能文化であるエイサーを積極活用したまちづくり事業 |
60 | 文化芸能推進事業 | 「創る・観る・育てる」を柱とした演劇ワ ークショップや市民ミュージカル等の文化事業 |
61 | 商店街スポーツイベント等連携促進事業 | 中心市街地等で開催されるスポーツイベント等と商店街との連携促進による商店街活性化を図る事業 |
62 | 音楽観光誘客事業 | 市内のライブハウスを活用した誘客事業 |
63 | 伝統文化観光推進事業 | 伝統行事であるンマハラシーを活用した沖縄こどものにおける活性化事業 |
64 | 観光誘客プロモーション事業 | 地域情報を発信するための観光ガイド養成やまち歩きツアー等の実施 |
65 | プロスポーツ応援機運醸成事業 | 応援機運醸成のためのバナーのぼり旗等の設置 |
66 | (仮称)青年エイサー会館整備事業 | 文化遺産である「エイサー」が鑑賞できる体験施設等を整備 |
67 | KOZAフィルムオフィス事業 | 映画・ドラマ・ CM 等の撮影誘致、撮影隊サポート、ロケ地等の情報収集・発信事業 |
68 | (仮称)沖縄市文化芸術祭(おきなわ芸能フェスティバル) | 市民が気軽に文化芸術に親しむイベントをコザ・ミュージックタウン周辺にて開催 |
69 | 音楽資源活用収集事業 | 音楽資源の収集及びおんがく村における展示による資料を活用した情報発信 |
70 | 多目的アリーナ整備事業 | 多目的アリーナの実施設計及び建設工事 |
71 | コザ文化のコアコミュニティを再生する「まちづくり拠点整備」による消費創出事業 | 空き店舗を活用し、次世代型フードマーケットの拠点整備、コザ文化ブランド向上を目的とした商品開発と地域との連携及びイベント等の実施 |
72 | 商店街(銀天街)活性化支援事業 | コザ十字路地域(銀天街)活性化のための交流拠点の設置及びイベント銀天夜市と沖縄アリーナをシャトルバスで繋ぎまちなかへの誘導を図る事業 |
73 | GATEWAY TO RYCOM ANTHROPOLOGY | コザ文化の象徴ともいえる琉米文化への入口となる施設づくりを実施 |
74 | Trip Shot Hotels KOZA~まちなか宿泊施設整備事業~ | 空き店舗を活用した外国人観光客のための宿泊施設の整備及び周辺マッ プ等の作成 |
75 | 工芸による街づくり事業 | 地域ブランドの創出及び人材育成 |
76 | コザまちゼミ事業 | 専門知識や情報等を無料で参加希望者へ伝達するため、個店主が講師となり講座を開催 |
77 | 商店街ネット販売事業 | 中央パークアベニュー商店街にて行うインターネットを活用した販売促進事業 |
78 | コザ栄光祭 | 県外修学旅行生を主体に銀天街商店街にて実施するイベント |
79 | コザにぎわい商品券事業 | 中心市街地内の事業所を加盟店として商品券を発行し個店の売上向上を図る事業 |
80 | 一店逸品事業 | 中心市街地内の事業所を参加店舗として一店逸品運動を実施し個店の経営力向上を図る事業 |
81 | 沖縄市中心市街地活性化協議会事務局支援事業 | 中心市街地活性化協議会にタウンマネージャーを配置し、 関係機関との意見調整や商店街等への支援、まちの担い手育成支援等の実施 |
82 | 沖縄市公共交通網形成計画策定事業 | 中心市街地内施設の利用者等を、商店街等へ誘客するための計画の策定 |
第二期沖縄市中心市街地活性化基本計画:指標1|歩行者通行量(休日)
評価指標 | 現況値(H26年) | 目標値(H32年) | 実績値 |
歩行者通行量(休日) | 8,866人/日 | 9,380人/日 | 5,772人/日 |
対象地域 | 調査個所 | エリア |
サンシティ | 旧沖縄市観光協会前 | 胡屋十字路 |
一番街 | KGA前 | 胡屋十字路 |
中央パークアベニュー | 一番街入口トモヤス時計店前 | 胡屋十字路 |
中の町 | 中頭スポーツ前点 | 胡屋十字路 |
コザゲート通り | 明光めがね店前 | 胡屋十字路 |
銀天街 | 旧高江洲薬局前 | コザ十字路 |
ミュージックタウン | ミュージックタウン前 | 胡屋十字路 |
山里 | 山里バス停前 | 山里 |
※「沖縄市中心市街地活性化基本計画」より
歩行者通行量の増加に向けた各事業については、概ね予定どおり完了した。しかし、最新値は 5,772 人と目標値を下回っており、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、観光施設及び 都市 福利施設が休館等に至ったことや各種イベント等が 開催 出来なかったこと、さらには外出自粛等が大きな要因となった。一方で、 山里第一地区第一種市街地再開発による複合商業施設により、山里地区における調査地点の歩行者通行量は、最新値で 1,282 人となるなど 、 多くの人が訪れるようになり、期待された効果があった。
引用:令和3年度 沖縄 市中心市街地活性化基本計画の最終フォローアップに関する報告より
第二期沖縄市中心市街地活性化基本計画が終了した令和3年度の「実績値」は5,772となっており、掲げていた目標値である9,380人には至っていない。しかし、グラフにて推移を見てみると平成28年には10,030の数値が表れており、第二期基本計画期間中には目標値を超えていることが分かる。
一方で、平成29年からは6,000代の数値で推移しており、やや減少傾向だったものが新型コロナウイルス感染症の影響により、さらに数値の減少に拍車をかけていることが推測できる。
第二期沖縄市中心市街地活性化基本計画:指標2|観光関連施設の入込客数
評価指標 | 現況値(H26年) | 目標値(H32年) | 実績値 |
観光関連施設の入込客数 | 448,961人/年 | 683,207人/年 | 524,324人/年 |
評価指標 | 現況値(H26年) | 目標値(H32年) | 実績値 |
多目的アリーナ | - | 175,000人/年 | 121,804人/年 |
(仮称)青年エイサー会館 | - | 26,000人/年 | 9,605人/年 |
ミュージックタウン音市場 | 38,382人/年 | 48,342人/年 | 10,133人/年 |
沖縄こども未来ゾーン | 410,579人/年 | 433,865人/年 | 382,782人/年 |
合計 | 448,961人/年 | 683,207人/年 | 524,324人/年 |
※「沖縄市中心市街地活性化基本計画」より
観光関連施設の入込客数の増加に向けた各事業については、主要事業である多目的アリーナ整備事業が完了し、令和 3 年 4 月から 供用 開始となり、概ね予定どおり完了した。しかし、最新値は 524,324 人と目標値を下回っており、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、各観光関連施設が休館等に至ったことや各種イベント等の開催が実施出来なかったことが大きな要因となった。一方で、基準値から目標値までの幅の 8 割ラインは超えており、新型コロナウイルス感染症の収束後は、大型収容施設のアリーナも運用したことから今後が期待される。
引用:令和3年度 沖縄 市中心市街地活性化基本計画の最終フォローアップに関する報告より
第二期沖縄市中心市街地活性化基本計画が終了した令和3年度の「実績値」は524,324となっており、掲げていた目標値である683,207人には至っていない。目標値に達しなかった理由として新型コロナウイルス感染症の影響が考えられる。グラフにて推移を見てみると平成28年から令和1年にかけて、やや増減はあるものの右肩上がりで数値が伸びていることが伺える。特に、平成30年に対する令和1年の伸び率を見てみると、大きく増加していることがわかる。この伸び率で推移すれば、目標値達成の期待が高かったものの、新型コロナウイルス感染症が流行りだした令和2年で数値が大きく減少していることから、やはり影響が大きかったことが伺える。
目標値に達しなかったものの、令和3年には沖縄アリーナが供用開始となったことを加味しても、沖縄市中心市街地内の観光関連施設は大きなポテンシャルを持っていることが感じられる。
第二期沖縄市中心市街地活性化基本計画:指標3|都市福利施設の年間利用者数
評価指標 | 現況値(H26年) | 目標値(H32年) | 実績値 |
都市福利施設の年間利用者数 | 829,808人/年 | 867,308人/年 | 341,796人/年 |
評価指標 | 現況値(H26年) | 目標値(H32年) | 実績値 |
沖縄市新市立図書館 | 64,030人/年 | 94,430人/年 | 125,766人/年 |
沖縄市コザ運動公園 | 726,868人/年 | 726,868人/年 | 203,390人/年 |
社会福祉センター・ 男女共同参画センター | 38,910人/年 | 433,865人/年 | 12,640人/年 |
合計 | 829,808人/年 | 867,308人/年 | 341,796人/年 |
※「沖縄市中心市街地活性化基本計画」より
都市福利施設の年間利用者数の増加に向けた各事業については、概ね予定通り完了した。しかし、最新値は 341,796 人と目標値を下回っており、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、各施設が休館等に至ったこと や外出自粛等 が大きな要因となった。一方で、移転・整備を 行い平成 29 年より新しく開館した 市立図書館 に関しては、移転・整備前より大きく入館者数を伸ばし、ここ数年は新型コロナウイルス感染症拡大の 状況にも かかわらず、目標値を上回り期待された効果があった。
引用:令和3年度 沖縄 市中心市街地活性化基本計画の最終フォローアップに関する報告より
第二期沖縄市中心市街地活性化基本計画が終了した令和3年度の「実績値」は341,796となっており、掲げていた目標値である867,308人には至っていない。しかし、グラフにて推移を見てみると平成30年には1,067,852の数値が表れており、第二期基本計画期間中には目標値を超えていることが分かる。
整備されたコザ運動公園や、移転した沖縄市立図書館の利用者数が著しく増加しており、沖縄市中心市街地活性化基本計画にて進められた事業の効果が目に見える形で表れている。一方で、実績値が目標値に達しなかった理由として新型コロナウイルス感染症の影響が考えられる。新型コロナウイルス感染症が流行りだした令和2年で数値が大きく減少していることから、やはり影響が大きかったことが伺える。
実績値では目標値に達しなかったものの、都市福利施設は沖縄市民をはじめ近隣市町村の方からも利用されており、新型コロナウイルス感染症の影響が少なくなっていけば利用者数は戻っていくことが考えられる。
第二期沖縄市中心市街地活性化基本計画:指標4|居住人口の増減率
評価指標 | 現況値(H26年) | 目標値(H32年) | 実績値 |
居住人口の増減率 | ▲5.6% | ▲4.4% | ▲7.5% |
評価指標 | 平成21年 | 平成26年 | 平成28年 | 平成33年 |
中心市街地における居住人口 | 20,368人 | 19,229人 | 18,794人 | 17,513人 |
増減数 | - | ▲1,139人 | - | ▲1,267人 |
増減率 | - | ▲5.6% | - | ▲7.5% |
※「沖縄市中心市街地活性化基本計画」より
中心市街地内の居住人口増加に向けた 主なハード 事業については、概ね予定通り完了した。しかし、最新値は ▲ 7.5 と目標値を達成できていない。 地区別でみると、胡屋・室川・照屋・上地地区が減少傾向にあり、他地域は横ばいや微減となっている。また、年齢別でみると市全体と比較し高齢化率が高く若い世代が少ない。市全体では人口が増えていることから、若い世代は郊外に居住していると考えられる。一方で、山里第一地区第一種市街地再開発による複合商業施設及び住宅棟が整備された山里地区や市営住宅の建替 を行った安慶田地区に関しては、横ばいとなっていることから、中心市街地内への居 住の促進に寄与したと考えられる。
引用:令和3年度 沖縄 市中心市街地活性化基本計画の最終フォローアップに関する報告より
第二期沖縄市中心市街地活性化基本計画が終了した令和3年度の「実績値」は▲7.5となっており、掲げていた目標値である▲4.4には留まっていない。全国の地方は中心市街地の人口減少が嘆かれており、ここ沖縄市の中心市街地も同様に右肩下がりで推移していることがグラフからわかる。
一方で、沖縄市全体で見てみると人口は増加傾向にある。このことから、郊外の居住人口が増加していることに対して、中心市街地の人口が減少していることが考えられる。
第二期沖縄市中心市街地活性化基本計画の中で掲げた4つの指標の中で「居住人口」に関しては厳しい数値となった。